「加工時の製造においては、製造工程の様々な段階で、廃棄物、原材料のロスが発生!加工における廃棄物は以下のようなものがあります。
- 加工時の材料ロス(端材や切粉など)、不良品、不純物
- 切り替え時の装置内に残った残渣
- 補助材料(溶剤など揮発する材料、切り替え時に装置を洗浄する洗剤、触媒など)
- 原材料、仕掛品、製品の在庫の中で、品質劣化などで使用できなくなり廃棄したもの
MFCA では、製品なった材料を【正の製品】、 製品にならなかった材料、すなわち廃棄物はすべて【負の製品】といいます。
MFCA おける製品の製造コスト計算方法
ステップ-1 「正の製品コスト」と「負の製品コスト」に分離して計算!
- 「正の製品コスト」:次工程に受け渡されたもの(正の製品)に投入したコスト
- 「負の製品コスト」:廃棄物やリサイクルされたもの(負の製品)に投入したコスト
ステップ-2 全工程を通したコスト計算!
- 正の製品コストは、次工程では前工程コストとして新規投入コストに加え、投入コスト合計として計算を行う。
ステップ-3 すべての製造コストを4つに分類して、上記内容を計算!
- マテリアルコスト(Material Cost 略称MC):材料費、ただし製品になる直接材料だけでなく、洗浄剤・溶剤・触媒などの製品にならない間接材料も計算の対象
- システムコスト(System Cost 略称SC):労務費、減価償却費、間接労務などの加工費
- エネルギーコスト(Energy Cost 略称EC):加工費の中の電力費、燃料費や用役費など
- 廃棄物処理コスト(Waste Treatment Cost 略称WTC):排気、廃液、廃棄物の所内における処理費用、外部へ処理委託する際の委託費用など